コインチェックに入社して3ヶ月過ごした感想

はじめまして、コインチェックに2022/2/16にウォレット開発運用部アプリケーション開発グループのエンジニアとして入社しました、赤根谷(あかねや)と申します。この度、2022/5/16をもって試用期間を終えることができたので、節目としてこの3ヶ月を振り返っての感想を書きたいと思います。テックブログの記事ではありつつ技術の話はほぼありませんが、読み物としてコインチェックに興味を持っている皆さまの参考になれば幸いです。

私のバックグラウンド

私のバックグラウンドとしては、WebエンジニアとしてRuby(Ruby on Rails)やTypeScript(express.js、React)で一通りある程度のWebアプリ開発の経験を積んで、次のキャリアをどうしようかと考えていたところでした。ここからエンジニアとしてキャリアを深めていくとして、ソーシャルゲーム系、エンタープライズ系、機械学習系、IoT系などさまざまな自分が経験したことのないプラスアルファの部分を考えた結果、ブロックチェーンまわりで働くのが面白いと思い、面接を経て入社させていただきました。ブロックチェーンを業界として選んだ理由としては、20代最後の転職として今後のキャリアを考えた時、どの分野も面白いとは思いますが、やはり業界のスピード感、規模感、まだ圧倒的勝者不在の環境などの点で考えて、この分野へと進みたいと感じました。

そうはいったものの、入社時点での暗号資産の知識はほとんどありませんでした。ありがたいことにWebエンジニアとしての経験があれば暗号資産の知識は入社後にキャッチアップしてもらうので構わないということで、暗号資産の知識はないまま入社させていただきました(そもそも、暗号資産の深い知識を持ったエンジニア人材というのが市場にほぼいないため、採用したくてもできないという背景があります。暗号資産の知識については入社後にキャッチアップしていくことが半ば前提となっておりますので、こちらの点で心配されている方はご安心ください。もちろん暗号資産の知識があればより一層歓迎です!)

会社の雰囲気

創業者が若かったこともあるためか、やはり全体的に若くて自由な雰囲気の会社です(平均年齢は34歳だそうです)。ただし、40代のエンジニアも当たり前に活躍しているので、合うかどうかは年齢関係なく本人次第かなと思います。会社に合う人というのは一概には難しいですが、200名規模の会社になってある程度は業務フローなども整いつつ、まだ新しい業界ということもあって日々業務フローにないタスクが発生します。そんな中で、ボールを自分から拾いに行ったり、逆に業務フローを作っていくことを楽しめる人が向いているのかなと思います。

結婚している人も多いためか働き方もよく考えられていて、会社がホワイト財団という団体からホワイト企業アワードというまでいただいています。またWeb系企業ではよくあることかと思いますがSlack上でのオープンなコミュニケーションが推奨されており、執行役員レベルでの会議の議事録も社内に対して共有されます。データとしても、2020年のデータとやや古いですが8割のメッセージがパブリックチャンネルで行われています。(コインチェック会社紹介資料より引用 )

社内Slackのメッセージが読まれている場所はパブリックチャンネルの割合が約8割

Slackについて個人的に驚いたのですが、弊社ではエンジニアのみならず全社員ひとりひとりに個人のtimesチャンネル(分報チャンネル)が入社時に自動的に開設されます。分報チャンネルとは、Slack上のチャンネルで、その個人が分単位で現状の感想なり進捗なり疑問なりを好きに投稿できるチャンネルのことで、実質的に社内版ツイッターのような運用がされている会社が多いと思います。エンジニアとして色々なIT企業で働く中で、times自体は珍しくありませんでしたが、そういったtimesは非公式にエンジニアが勝手に作っていることが多かったと思います。それが非エンジニアを含む全社員に対して公式に開設されるのは若いエンジニア創業者ならではの会社だなと感じました。

とはいえ、やはり金融業界、しかも暗号資産取引所

確かに雰囲気としては若くて自由な会社ではあるものの、とはいえ金融分野、しかも暗号資産取引所を扱う会社なので、普通のIT企業よりセキュリティや情報統制には厳しいです。例えば社内で新規上場通貨の情報などインサイダーに当たる情報は触れられる人を厳しく制限・管理しますし、通常の会社では多少はカフェ等での作業をする場合もあるかもしれませんが弊社では厳密に自宅及び実家と、オフィスでのみ作業可能となっています。業務で利用可能なソフトウェアに制限がかかったり、データの扱いが厳しかったりとやはり一般の会社より厳密だなと感じる部分があり、これは慣れるまで少し時間がかかりました。

入社後のタスク

入社後のタスクとしては、最初は暗号資産の知識が少なくてもできるようなタスクから順に進めつつ、タスクベースでサポートをもらいながら自学自習をしていくことになります。具体的な自学自習の方法としては、ベースとなる知識はマスタリングビットコインなどで整えた上で、各暗号資産の開発者用ドキュメントを読んだり、動かせるコードを手元で動かしてみたり、実際のトランザクションをexplorer上で見て確認したりを繰り返すといった具合です(Bitcoinのexplorerの例)。

もちろん入社から3ヶ月経った現在でも暗号資産の取引業務に精通したとは全く言えません。メンバーの暗号資産の知識に驚かされるばかりですが、日々少しずつ業界知識や暗号資産の知識をつけることができ、充実していると感じます。現在は主に暗号資産のウォレット開発まわりを担当しておりますが、今後はチームと一緒により重いタスクである暗号資産の新規上場といったタスクに取り組んでいく予定です。

ちなみに弊社のコードはモノリシックな大きなRailsアプリを色々なチームが触っているような状態で、大きなRailsアプリケーションを触ってみたい方には向いていると思います。マイクロサービス化などももちろん検討はしておりますが、現状はマイクロサービス化による弊害を避けて、一定の規模になるまではあえてモノリスでいこうという判断で行っております。

コインチェックの魅力

個人的に感じるコインチェックの魅力はなんといっても、国内でブロックチェーンを会社の主軸にした事業でちゃんと利益を上げている会社であることです。新興のブロックチェーンを利用した会社はいくつもありますが、なかなか利益を上げられるところまで到達した会社というのは少ないと感じています。そういった数少ない成長会社を中から見られるのはとても面白く、日々勉強になっています。また個人としてもWeb系のエンジニアとして、まだ市場にブロックチェーンの経験をもつエンジニアが少ない今だからこそ、ブロックチェーンの技術・経験を身につける絶好のタイミングなのではないかなと思います。時期としては、この2022年のタイミングでもまだまだ黎明期だと思うので、転職を考えるには良いタイミングではないでしょうか。

また、もう公表されましたが現在コインチェックはナスダック市場へのSPAC上場を目指している、会社としても面白いフェーズでもあります。なかなか内部は大変ですが、こういったことを面白いと感じる方はこのタイミングでの転職を考えてみると良いかもしれません。

最後に

3ヶ月働いてみて分かってきましたが弊社はかなり完成されているように見えていても、実際のところまだまだやるべきことに対して特にエンジニアの仲間が全く足りていません。全方位、特にエンジニアは積極募集中ですので、少しでも弊社で一緒に働くことに興味を持った方は、カジュアル面談でお話するだけでも構いませんので応募していただければ幸いです。

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